ぎっくり腰と勘違いする急性の痛み

ぎっくり腰と勘違いする症状(病気)の一つに「尿管結石」「腎結石」があります。

先日、「夜中に右わき腹に差し込むような強烈な痛みが出て、じっとしていても痛いし、動けないので救急車で病院に行った。病院では痛み止めを使い安静にしていたら治まったが、4ヶ月前にも同じことが起こり、整形外科では湿布と痛み止めを出されたが、原因がわからず同じことが起こらないか不安です。」と腰痛施術を希望する方が来院しました。

この方は救急で筋肉の腫れを指摘されて、整形外科に行きました。そして湿布と痛み止めを出されたようです。強烈な痛みが次の日には収まると特に腰を動かしても痛くなく、動くと時々右腰(わき腹)にピリピリとした痛みが出ることがあるとのことでした。

これは筋肉性の痛みではありません。内蔵からの痛みです。本人は寝返りでぎっくり腰を起こしたのかと勘違いしましたが、痛み方が違います。

内臓からの痛みは、軽減する姿勢も無く、動かなくても痛みが続きます。ぎっくり腰は腰部の筋肉の痙攣や筋挫傷なので軽減する姿勢があります。その為、夜中に救急で運ばれることはほぼありません。朝か昼間に動けなくて運ばれます。

実際にこの方の腰を触診したり、理学検査しても異常な筋緊張は無く、体を揺さぶるとピリピリ痛む状態でした。聞けば病院では血液検査では炎症所見は無く、発熱もない、普段も腰痛は無かった。これで一番疑わしいのは「尿管結石、腎結石」です。

 

腎結石 何かしらの原因で血中のカルシウム濃度が多くなり、腎臓でカルシウムが固まり結石が出来ます。無症状か腰背部~わき腹に痛みが出ます。

尿管結石 腎臓から尿管に結石が移動し、膀胱までの期間です。突然起こる強烈な痛みです。片側の腰背部からわき腹に差し込むように痛みます。膀胱までたどり着けば激しい痛みは治まります。

膀胱からは排尿時に痛むことがありますが、大きさによっては無症状です。(男性の方が尿管が長いので痛みやすいです。)

 

腎結石、尿管結石は、汗を多くかくことで尿が濃縮されやすい夏の時期に多く起こります。医療関係の方はすぐに思い浮かぶのですが、一般の方はぎっくり腰と勘違いすることがあります。このような症状の方は一度泌尿器科に相談することをお勧めします。