鍼灸 施術例

30代 男性 両臀部痛

3年前から走ったり歩いたりの動作で足の付け根(坐骨結節部)が痛い。整形外科や他の鍼灸院にも行ってみたが改善しない。動かなければ痛みは無いが、動くと痛み長く走れない。

両臀部痛(男性 30代 公務員)

来院時の状態痛みが出るのは坐骨結節部らしいが、腰もたまに痛むらしく、起立筋部や臀部全体に筋緊張強く圧痛もある。普段はテニスやランニングの際に痛みが出てくる。毎日自転車で通勤している。
鑑別、説明腰臀部全体的に緊張が強いのは、長期間の痛み刺激のために、まわりの筋肉の緊張が強くなったと思われる。坐骨結節の痛みは双子筋や閉鎖筋が痛みを出しているか、ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)の緊張が強く、坐骨結節部の腱の付着部に炎症が起こると考えられる。長期間の症状なので最低でも5回はかかるだろうと説明。
鍼施術(1回目)
左の起立筋、大腰筋、坐骨結節に刺鍼で刺鍼中止。置鍼後、抜鍼。
筋緊張が強く、刺鍼時の刺激に耐えられず、左のみの施術になる。全体的に鍼は少な目だが次回も少なめに腰臀部を中心に鍼施術を行うことを説明。自転車通勤も一時中断してもらう様に伝える。
鍼施術(2回目)
初回の鍼施術後、刺鍼した左側は痛みがかなり減ったのだが、運動して戻る。
全体的に鍼の本数を少なめに起立筋、大腰筋、小殿筋、双子筋、坐骨結節部に刺鍼。置鍼後、抜鍼。
鍼施術(3回目)
全体的に筋緊張は弱くなってきているが、坐骨結節部の痛みは変わらない。
鍼の本数を増やして同様の鍼施術。ハムストリングスの鍼施術を行いたいが、腰臀部の刺激量で限界らしく、変化無いなら次回はハムストリングスの刺鍼を優先すると説明。
鍼施術(4回目)
坐骨結節部の改善はあまりないので、ハムストリングス、坐骨結節部に刺鍼。置鍼後、抜鍼。
鍼施術(5回目)
坐骨結節部の痛みがかなり改善。ハムストリングスの緊張が強く、坐骨結節部の骨膜を引っ張っていて改善がされなかったのだろうと説明。
同じくハムストリングス、坐骨結節部、たまに腰が痛むので多裂筋に刺鍼。置鍼後、抜鍼。
鍼施術(6回目)
さらに痛みが減り、スクワットなどをした際に軽く痛む程度。同様の施術を行い、ハムストリングスのストレッチと軽度の運動を始めるように指導。自転車もサドルに坐骨結節部をぶつけないように対策を取るように伝える。

この方は最初に腰臀部を優先して刺鍼したため、ハムストリングスの施術が後回しになりました。結果的に原因は痛みがある部分ではなく、そこに着く筋肉(ハムストリングス)でした。こちらを優先して刺鍼すれば、改善までもう少し回数も少なくなったと思われます。悔しいですが、この経験を次回につなげていこうと思っています。