新型コロナウィルスを防ぐ体づくり ~お灸の力~

今大変大きな問題になっている新型コロナウィルス。国内でも230名を超え、半分近くの都道府県で感染者が確認されています。本日(2/29)新潟でも感染者が確認されました。

私も人が多い所は恐いと思ってしまいますが、過剰に心配したり反応するのもよくありません。そもそも現在(2/28現在)新型コロナウィルスの特効薬はありませんので、病院に行っても対症療法しかできません。重症になれば抗HIV薬が使われるようですが、副作用が存在する薬を初期に選択することはないでしょう。初期は食事水分を取り、良く寝ることです。風邪の対応と変わりません。1週間以上の熱や気管の炎症が強くなるようなら病院に相談しましょう。

軽度な熱咳の症状で病院に行くと、もしただの風邪だった場合、病院で新型コロナウィルスをもらう可能性があります。お家で早めに暖かくて休みながら様子を見るのが一番の対処です。

今私達にできることは、「新型コロナウィルスを寄せない。新型コロナウィルスが体内に入っても感染しずらい状態を維持する。」ということです。新型コロナウィルスだけでなく、インフルエンザも風邪の原因であるライノウイルス等も、結局は体に入るきっかけがあり、自身の免疫力が負けてしまいウイルスが増えて感染してしまいます。ならウィルスを近づけず、ウィルスが入っても打ち勝つ体(免疫力)をつくるのが私たちにできる事ではないでしょうか。

まずは「ウィルスを寄せない」ですが、やはり人混みを避ける、マスク、手洗い、うがい等が大切です。マスクは品切れになっていますので、出来ることは人混みを避けて、うがい手洗いをこまめに行うことです。

次に「ウィルスに感染しずらい状態を維持する」ですが、規則的な食事と睡眠、適度な運動で免疫を安定させましょう。不規則な睡眠や食事、ダイエットなどは免疫が下がる要因になります。バランスよくビタミンやミネラルも摂りましょう。腸内環境や体温も免疫に影響が出ます。腸内環境が良くないと免疫が下がります。ヨーグルトやビオフェルミンが腸内環境の改善に有効的です。体温が上がると免疫力が上がるのも有名です。普段から暖かくして体を冷やさないようにしましょう。お風呂の入浴なども代謝を上げるので良いでしょう。

そして鍼灸師の私からお勧めするのは、お灸です。

鍼灸の鍼治療は、痛み痺れなどを中心に大きな効果を出しますが、お灸治療は免疫を上げるのに効果を発揮します。お灸と聞くとせんねん灸を思い浮かべると思います。お灸とは皮膚の上に直接または間接的にもぐさを置き、火をつけ、皮膚に温熱刺激を与えることで効果を発揮します。大きく①有跡灸と②無跡灸に分かれます。

①有痕灸 皮膚の上にモグサを置き施灸します。字のごとく灸跡が残る施灸法です。施灸跡は数ミリ~母指頭大まで調整が出来ます。生体に強い温熱刺激を与えて、それに伴って生じる生体反応を治療に利用するものです。

②無痕灸 皮膚の上に直接モグサを置き完全燃焼させないよう施灸したり、モグサの下に物を置き間接的に温熱刺激を与える施灸法です。有痕灸と違い直接皮膚に刺激が届かないので、跡が残りません。施灸直後は皮膚の血管拡張で発赤して見えます。せんねん灸もこれに含まれ、低刺激なので繰り返し行う施灸法です。女性や子供、虚弱な方など有痕灸が不適当な方に使用されます。

なぜお灸は免疫力を上げるのか?

お灸を簡単に説明すると、「モグサを皮膚上で燃やし、それによって小火傷による炎症を起こします。炎症により白血球等が増加させることで生体防御を高める」というものです。小火傷は手足などの局所で起こしても、体全体の免疫力の向上につながります。施灸後は白血球が増加し、マクロファージ細胞が巨大化します。これは体内に入った細菌捕食効果が強化されることを意味しています。「局所を犠牲にして、全身を守る」という免疫学的な含みを持つ重要なシステムなのです。

昔は「峰の灸」と言って、お寺などで行われていました。医者が少なく、薬代や診療代が高いなどの理由から未然に病を防ぐように工夫を凝らしたようです。お寺でお灸を行い、病気にならない強い体をつくっていたのです。現在は小火傷の跡が残るので行う方は少なくなりました。当院でも喘息の方で行うことがあるぐらいです。ですが今回の新型コロナウィルスをきっかけに見直されてもいいのではないかと思うようになりました。もちろん食事睡眠などの生活を整えたうえで行わなければ効果はありません。免疫力を上げる方法の一つとして紹介させていただきました。早く感染が終息することを祈っています。