アキレス腱炎

アキレス腱炎は、腓腹筋ヒラメ筋の反復的な筋収縮が原因で過緊張が起こり、アキレス腱や腱付着部に炎症が起こることで痛みが出る症状です。長距離走る競技選手に多く、稀に長時間の立ち仕事の方でも起こります。短距離走の選手は反復的な練習のし過ぎでアキレス腱炎になることがありますが、アキレス腱炎より肉ばなれやアキレス腱断裂になりやすいです。短距離走はアキレス腱にかかる負荷が強すぎので、炎症になるより筋肉や腱が切れることが多いのです。

アキレス腱炎の原因は反復的な筋収縮による筋肉疲労が続くことで、筋肉自体の柔軟性が無くなり、アキレス腱と腱付着部に負荷がかかりすぎることが原因です。アキレス腱炎を予防するには、トレーニング後に筋肉が温まっている状態で腓腹筋とヒラメ筋を良くストレッチで伸ばします。筋肉はゴムのように温まっている状態の方が伸びますので、お風呂上りでも良いです。逆に朝の体が温まっていない状態ではあまりよくありません。やらないより良いですが、効率的ではないです。

すでにアキレス腱炎になっている場合は、ストレッチでは痛みが増す場合があります。ズキズキと炎症が常にあるようなら、腓腹筋とヒラメ筋の緊張を緩和させつつ、アキレス腱炎の炎症を消失するように改善させねばなりません。炎症が治まったらストレッチで柔軟性を高めて、再度炎症しないようにしていきます。

では、どうやって腓腹筋とヒラメ筋の緊張を緩和させて、アキレス腱の炎症を改善させるのか?私がおすすめするのは、鍼灸の鍼施術です。鍼施術は、直接筋肉に刺鍼することで、筋肉に内の血管が拡張し、筋緊張を緩和させます。炎症部分も修復が進みますので、緊張が緩和してから治まっていきます。

アキレス腱炎の鍼灸施術

アキレス腱炎の鍼灸施術は腓腹筋とヒラメ筋、アキレス腱部に刺鍼していきます。腓腹筋ヒラメ筋の中心部分には脛骨神経が走行しますので、ふくらはぎの中央に刺鍼すると脛骨神経に当たることがあります。神経に当たると痺れますので、ここには打たずに、両サイドから中心に向かって刺鍼します。腓腹筋は内側外側に分かれたのが集合するので、両方から刺鍼した方が緩みやすいです。アキレス腱部に関しては圧痛がある位置に炎症がありますので、その位置を狙い刺鍼します。運動を中止して平均2、3回ぐらいの鍼施術でアキレス腱の炎症も治まってきます。その後1,2回施術しながらストレッチで柔軟性を取り戻してから競技に復帰する流れになります。トレーニングをしながらだと期間と回数がかかりますので、トレーニングは中断する方が早く治ります。

このような筋肉性の過緊張が原因の場合は、浅く少なく刺す鍼灸院はお勧めしません。刺激が少なく受けやすいのですが、筋緊張が緩みずらく回数がかかることが多いです。本数を多く、筋肉にしっかり刺す鍼灸院がおすすめです。鍼灸整骨院も同じで、基本的に鍼の本数を多く刺すとマッサージは出来ないので、鍼灸のみを行う鍼灸院が良いでしょう。